173.-(費用対効果)3.問題の多い登記識別情報制度をなぜ廃止しないのか?

3.なんといっても,問題の多い登記識別情報制度をなぜ廃止しないのか?
-プログラムミスの検証ができず,あげくのはてに,目隠しシールが剥がれずに,結局オンラインで使
えない事態が全国で多発しているおり,これから経年劣化でどんどん問題化するのが目に見えている
にもかかわらず,通知書の用紙のデザインを変えるだけの対応しか出来ない。
登記識別情報問題の根本的な解決を先送りしてどうするのか?自民党オンラインPTでも明らかに
なったように,それ以前から,いわゆる「登識研」でも報告されているとおり,「登記識別情報制度は取
引障害となっている」のは周知の事実なであるから,PTで緊急対策となっていた課題の進捗の検証を
含め,少なくとも有効証明(確認)自動化の問題は,(日弁連の意見書のとおり)1年以内に解決されな
ければ,国民の財産権や幸福追求権等の侵害にもあたりかねない。
そのほか,登記識別情報の通知も,結局,半ライン特例方式においては,金融機関の言うことばかり
を聞いて,書面通知を認めたが,これによって,「電子情報としての登記識別情報は使い物にならな
い」ことが明白となった。はじめから利用者の意見を聞いて制度設計しなかった法務省の政策担当能
力の欠如といわねばならない。

今後のオンライン登記申請の在り方を検討していく上での御意見として
承りました。
なお,登記識別情報通知書目隠しシールがはがれない事象に関する意
見に対する考え方は項番58のとおりです。