これまで任意だった相続と住所変更の登記申請を義務化する⁉

こんなことをして、逆にトラブルが増えるだけ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE046WL0U1A300C2000000/

相続は土地の取得を知ってから3年以内、住所変更は2年以内に申請しなければならない。違反すれば相続は10万円以下、住所変更は5万円以下の過料を設ける。

3年で遺産分割協議が終わるだろうか?法定相続登記でいいから、どうしても登記を強制するなら、登録免許税はゼロにすべきだ。

しかし、法定相続登記をしたあとで、遺産分割による持分移転をするのは二度手間であり、登記の一覧性や明確性に支障が出る。(パッと誰の所有かわからない、権利が錯綜するということだ→それだけトラブルが増える、なりすまし詐欺の要因が増える・・・)すくなくとも、遺産分割による持分移転登記も、国民に負担をかけるのだから、登録免許税を減免すべきだ。

(もっといえば、家督相続ができればいいだけのことだ。家制度に戻るのではなく、祭祀承継者を法定すればいいだけだ。異論もあるだろうが、登記義務を課さなくて済む。いつでも所有権の帰属が辿れるからだ。)

住所移転も2年以内というなら、申請主義をやめて、住基ネットと連携して、国が自動で変更登記をすべきだろう。

(ただし、職権による間違え登記が多発する可能性は大だが。いつの間にか他人による住所異動により住所変更登記されている可能性もある。恐ろしい。)

頭のいい人ばかりで考えていると、こういう現実を見ない制度になってしまう典型だと思う。

参照:https://blog.goo.ne.jp/tks-naito/e/f8fa4f6ed6177271656c93033603530b